2018年03月09日
今週の注目疾患 平成30年・9週(平成30年2月26日~平成30年3月4日)
【ロタウイルスによる感染性胃腸炎】
ロタウイルスは乳幼児の急性胃腸炎の主要な原因ウイルスであり、通常 12 月ないしは年明け頃から発生を認め始め、春先に発生のピークを示す。
ロタウイルスによる感染性胃腸炎は、小児科定点把握疾患(県内 135 定点医療機関)である「感染性胃腸炎」の原因病原体の一つであるが、ロタウイルスワクチン導入に伴いロタウイルスによる感染性胃腸炎の中でも特に重症が疑われる症例の報告数を検討するために、基幹定点(県内 9 定点医療機関)において「感染性胃腸炎(病
原体がロタウイルスであるものに限る)」のサーベイランスが 2013 年第 42 週から開始された。
2018 年第 9 週に基幹定点(県内 9 定点医療機関)から報告されたロタウイルスによる感染性胃腸炎は定点当たり 0.11(人)であり、過去同時期と比較して報告は少ないものの、今後の動向に注意が必要である。
サーベイランス開始以降、2018 年第 9 週までに 274 例の報告を認め、性別では男性 147 例(53.6%)、女性 127 例(46.4%)であった。
年齢群別では 6 か月未満 18 例、6 か月~1 歳未満 22例、1 歳 66 例、2 歳 43 例、3 歳 29 例、4 歳 26 例、5 歳 17 例、6 歳 17 例、7 歳 9 例、8 歳 5 例、9 歳 5 例、10 代 9 例、20 代 1 例、30 代 2 例、40 代 1 例、50 代 1 例、60 代 1 例、70 歳以上 2 例であった。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成30年3月7日更新)