2018年01月19日
今週の注目疾患 平成30年・2週(平成30年1月8日~平成30年1月14日)
【インフルエンザ】
2018 年第 2 週に県内定点医療機関から報告されたインフルエンザの定点当たり報告数は 29.54(人)となった。
県内 16 保健所管内(千葉市、船橋市および柏市含む)全てにおいて前週より報告が増加し、県レベルでの定点当たり報告数(29.54)を超える保健所管内は、報告の多い順に海匝(41.57)、松戸(39.08)、君津(38.00)、市原(36.73)、印旛(33.33)、夷隅(32.60)、山武(31.89)であった。
年齢群別報告割合では、5~9 歳(21.5%、前週 16.0%)、0~4 歳(16.1%、前週 15.1%)、10~14 歳(12.7%、前週 8.8%)が多かった。
第 2 週の県内の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果 6,078 例の報告は、A 型 2,422 例(39.8%)、B 型 3,634 例(59.8%)、A and B型 3 例(0.0%)、A or B 型 19 例(0.3%)であった。A 型の報告数も前々週、前週と比較し増加しているが、B 型の報告がより増加し、例年より早期に B 型が過半となった。
また第 2 週時点で県内 16 保健所管内すべてにおいて B 型の割合が A 型を上回っている。
基幹定点(9 医療機関)からのインフルエンザ入院サーベイランスの報告においては、第 2 週に 67 例の報告があり、前週 35 例より増加した。
年齢群別では 80 歳以上 21 例、70 代 17 例、60 代 10 例、50代 6 例、40 代 2 例、30 代 1 例、20 代 2 例、10 代 0 例、5~9 歳 2 例、1~4 歳 6 例、1 歳未満 0 例となっている。
現行の入院サーベイランスは 2011 年 9 月より実施されており、週当たりの報告数 67 例は過去 2 番目に多い数字であり今後の推移が注視される。
入院サーベイランスにおける報告数はその時の定点当たり報告数やそのシーズンに流行しているウイルス株との関連が推察される。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成30年1月17日更新)