Q.1 離乳食の加熱はいつまで必要?
A.1 まずは、なぜ離乳食に加熱が必要なのか考えてみましょう。
① 衛生面:食材を適切に加熱することで食中毒予防につながります。
② 咀嚼:赤ちゃんは「かむ力」が弱いため、加熱により、食材を柔らかくして適した固さにすることができます。
③ アレルギー:卵など、加熱によりアレルギーのリスクを減らせる食材があります。
④ 適切な温度:ヨーグルトや豆腐など、冷蔵庫で保管されているものをそのまま与えると冷たすぎる場合があります。
⑤ 食べやすさ:加熱をすることで、酸味や苦みがやわらいだり、甘味が増す食材もあります。
 以上、主に5つの理由がありますが、いつまで加熱が必要なのかの明確な答えはありません。上記を理解したうえで、「これは衛生的に安全そう」「これはやわらかいから大丈夫そう」など判断していきましょう。逆に不安だと感じたら、迷わず「加熱」をすると安心ですね。


Q.2 フォローアップミルクとは?
A.2 育児用ミルクが母乳に代わるものであるのに対し、フォローアップミルクはあくまでも牛乳の代用品として、鉄・カルシウム・ビタミンDなどの栄養素を補強した食品です。
 離乳食の進みが悪いために鉄分が不足するリスクがある場合や、適当な体重増加が見られない場合などに、医師に相談の上、必要に応じて9か月以降から与えてもよいでしょう。
フォローアップミルクを与える場合は、離乳食・幼児食を主とした上で、あくまでも補助的に使用することが大切です。
 食事が順調に進んでいる場合は、あえて飲ませる必要はなく、1歳までは母乳や育児用ミルクが基本です。


Q.3 料理が苦手なので、ベビーフードに頼ってしまうことに罪悪感があります。
A.3 離乳食は手作りが好ましいですが、ベビーフードを利用してもかまいません。利用する際は、「子どもの月齢や離乳食の進み具合にあった固さのものを選ぶ」、「料理や原材料が偏らないように選ぶ」、「開封後はすぐに与え、食べ残しや作りおきは与えない」などに気を付けて、上手に取り入れましょう。
 ベビーフードの利点は、「調理の手間がないため、離乳食づくりの負担が軽くなる」、「大きさ、固さ、味付けなどが手作りする際の参考になる」、「旅行や人に預ける時に利用しやすい、災害時のストックになる」などがあげられる一方、「多種類の食材を使用した製品は、食材それぞれの味や固さを体験しにくい」、「ベビーフードだけで1食をそろえた場合、組み合わせにより栄養素バランスがとりにくい」などの課題もあります。利点と課題を理解したうえで利用するとよいでしょう。